2015.8.6 update 手根骨のX線写真

2015.8.6 update 手根骨のX線写真

小学校や中学校くらいの年齢では、同じ学年の同級生であっても体の成長スピードにかなり差があるというのは、皆さん実感のあるところだと思います。

矯正歯科では、「歴齢」と呼ばれる生年月日によって決まる年齢ではなく、実際に身体の成長発育がどの程度の段階にあるのか、ということが矯正治療スタート時期の決定に重要になるため、身長測定やレントゲンを利用した身体の成長段階を知るための技がいくつかあります。

写真はそのうちの1つである「手根骨のX線写真」で、骨成熟度の判定を行なうことができます。橈骨や尺骨の骨端核、手根骨や中手骨の出来具合で判断するのですが、中でも成長するにつれて親指の付け根に出現する母指尺側種子骨は、全身的な思春期性成長のスパート時期を予測するのに重要です。

子供さんの写真なんかでは、手首あたりはスッカスカに見えて怖いくらいですが、この写真は最近の院長のものなので、かなりしっかり骨が出来上がっています。

手根骨のX線写真は、両手もしくは利き手と逆の手を撮影するのが基本ですが、右利きの院長の右手を撮影しているのは、もちろん成長を判定するためでなく、最近不調の小指の第1関節が見たかったからです。異常が見つかってしまったので、大人しく病院に行こうかと思います。

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