2015.10.20 update 歯の着色の落とし方 ~セルフケア編~

日々、食事や間食をする中で、歯垢歯石が付く以外に困ってしまうのが、歯の着色汚れ。コーヒーカップのように漂白剤に浸せば・・・というわけにいかないのがお口の中です。今回は、歯の着色の落とし方を、セルフケア編とプロフェッショナルケア編に分けてお話します。今回は、ご自宅で簡単にできる「セルフケア編」をお送りします!

ご自宅では、ほとんどの方が歯ブラシに歯磨き粉を付けて磨いていらっしゃると思います。その歯磨き粉、「着色落とし用」を使っていませんか?実は、市販の着色落とし用歯磨き粉のほとんどが、「粒子の粗い研磨剤で着色を削って落としてしまおう」というものです。消しゴムで言うと、砂消しゴムみたいなものです。最近はあまり見かけませんが、砂消しゴムは使うと紙がざらざらになってしまう消しゴムです。ベースの紙の表面を薄く削って字を消そうという物ですね。つまり、粗い研磨剤の歯磨き粉は、着色だけでなく、歯の表面もうっすら削れてしまうのです。

確かに、肉眼では着色が落ちて白くなったように見えるかもしれませんが、実は顕微鏡単位では歯の表面が粗い研磨剤に削られて、細かいキズができてザラザラになってしまいます。ツルツルしているところよりも凹凸があるところの方が汚れが付きやすいように、歯の表面も、ザラザラしていればそこに汚れが溜まりますので、結果的に着色がより付きやすい歯になってしまいます。

当院の歯科衛生士がおすすめする、「自宅でできる着色落とし」では、普通の歯磨き粉(研磨剤の粒子が粗くないタイプ)と、綿棒を使います。綿棒に歯磨き粉を付けて、歯の表面を小さな円を描くようにこすります。これだけです。それでも落ちないときは、「ワンタフトブラシ」というヘッドのとても小さな歯ブラシを使って同じようにこすってみてください。普通の歯ブラシだと大きすぎて力が逃げやすくなるので、できるだけ小さい方がいいでしょう。先程申し上げたように、キズを付けたくないので、小さくても針のようなものでガリガリ削るのはおすすめしません。

マメにやっていると落ちやすいのですが、時間が経って固くこびり付いてしまった着色にはあまり効きませんので、落ちないな、というときは歯科医院でクリーニングしてもらうことをおすすめします。一度器械を使ってしっかりクリーニングすると、着色も付きにくくなりますし、セルフケアもしやすくなりますよ。

矯正治療中は、「裏側矯正」なら基本的に表側に装置を付けないのでケアしやすいと思いますが、「表側矯正」では見える部分に装置が付きますので、歯と装置を付けている接着剤との間に着色が付きやすくなりますので、ワンタフトブラシでよーく磨くといいでしょう。無理すると装置が壊れてしまうこともあるので、着色が気になるようであれば、定期的な調整の際に、お声がけください。取り外しが出来る矯正装置の「マウスピース矯正」でも、実は歯と同じ色の小さなボタンみたいな物を付けさせていただく症例もあります。その場合はボタン周りに着色が付きやすいので、表側矯正と同じようによく磨いていただいて、気になるときはお声がけください。

どの矯正方法も、歯を動かし終わって装置を外したら、徹底的にクリーニングしますので、ご安心ください♪(記:スタッフ)

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